東京都台東区の保健所で苦情・相談が増加しているようです。
東京都台東区には浅草など外国人観光客に人気の観光スポットがあり、最近民泊施設が増えている場所でもあります。
どのような苦情・相談が増加しているのか書いてみたいと思います。
保健所で増加している相談
東京都台東区の保健所には4月だけで民泊に関する17件の苦情が寄せられました。
民泊に関する相談件数は2013年度に2件、2014年度では4件ほどでしたが、2015年度は25件あり相談が増加していることが分かります。
2013年から2015年相談の内容としては
・ゴミ出しのトラブル 10件
・不特定多数の旅行者の出入り 9件
・騒音 7件
・マンション共用部の占拠 2件
建物の管理会社や近隣住民などからの相談が多く、ほとんどが無許可の民泊に関する相談です。
具体的には、「夜中に外国語での話声がうるさい」、「勝手にマンションの1階部分にキーボックスを設置している」などの相談があったようです。
浅草には旅館業許可を取得して営業しているゲストハウスが多くありますが、こうした施設に対しての苦情相談はなく、民泊を運営する上でいかに施設に管理者を置くことが大事であるかが分かります。
台東区独自の対策を検討
2016年4月から国の方でフロント設置しなくても簡易宿所営業の許可を取得できるよう規制緩和がなされましたが、台東区は独自にフロント設置と営業中の従業員の常駐を課す条例を制定しています。
台東区は比較的規制が厳しい区といえます。
住民の生活環境を守ることを優先しており、住民と民泊利用者の安全・安心がきちんと制度として確保されるまでは規制緩和を行わない方針です。
現状では旅館業の許可を取得してゲストハウスを営業していく方法が台東区ではベストです。
グレーゾーンなどと勝手な解釈をして無許可で民泊を運営している施設に対しては、早くやめて出て行ってほしいと思います。きちんと営業を行っている人に迷惑です。
台東区でも今後無許可の民泊の摘発など行うかもしれませんね。
まとめ
現状色々ルールには色々問題があるかもしれませんが、まずはこうした苦情を増やさないことが大切です。
近隣住民の理解を得られなければ民泊運営もできなくなってしまいます。
民泊はきちんとルールを守っていけば、旅行者、運営者、地域住民のそれぞれが利益を享受することが可能な制度なので、民泊施設の運用には注意を払って頂きたいと思います。