民泊ビジネス

リオオリンピックでの民泊利用状況をまとめてみました。

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今年はブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが開催されます。リオでは宿泊施設の不足を補うために民泊が盛んに利用されています。

既にリオでいい感触を得た海外の企業はラグビーワールドカップ、オリンピックが行われる東京でも物件を集め始めているとの情報もあります。

4年後の東京オリンピックに日本ではどのようなことが起きるのかについて予想するため、リオの事例をまとめてみます。

 

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リオの宿泊施設不足を補う「民泊施設」

Airbnbは2016年リオオリンピックの開催期間中にリオ在住のホストが受け入れる宿泊客の予定数が世界110カ国以上の5万500人超と発表しました。これは昨年のリオでの民泊利用の42倍にあたります。

Airbnb自体がリオオリンピックの公式サプライヤー(宿泊サービス提携企業)として契約しており、リオ市内の物件を準備してきました。

2年前のワールドカップの際にも海外から約12万人がAirbnbを利用しており、結果リオは世界で4番目にAirbnbへの登録物件が多い都市になりました。

五輪期間中に初めて宿泊を受け入れるホストが全体の62%で、利用者側も予約の60%が初の利用者になります。

平均宿泊期間は6泊ですが、アジア系の旅行者の場合は平均13日間の予約が入っています。

 

高騰する宿泊料金

オリンピック期間中はリオ市内でも50万人の宿泊利用があるので、ホテルだけではとても需要をまかないきれません。

現在はラブホテル、民泊施設まで値段が高騰しており、ラブホテルでは「どこも4~6倍に値上げしているが予約は多い」とオーナーは語っています。ダブルベッドひとつの簡素な部屋でも1泊1人18,000円をとっているらしいですが、それでも予約が埋まるのはすごいですね。

 

民泊の国内需要も多いブラジル

ブラジルでは国内旅行を楽しむ人が海外旅行に行く人の10倍ほどいて、ブラジルの民泊施設を利用する人の半数以上がブラジル人です。ホテルよりも手ごろな価格で、地元民とのコミュニケーションを通してその地を知ることができるAirbnbが好まれています。

オリンピックが去っても企業などが民泊専用に用意した部屋については、国内需要で補うことができる予定です。

日本ではまだまだ民泊の利用者は少数派ですし、利用者の多くは外国人です。日本の国内旅行の宿泊需要を取り込めればオリンピック後においても安定した運営ができるでしょう。民泊がどう受け止められ、どのような世論が形成されるかが重要となりますね。

 

ブラジルでの物件例

ブラジルでのAirbnbの相場はほぼ日本と同じぐらいです。
簡易な部屋であれば、3000~5000円ぐらいで宿泊できます。一軒貸切ですと12000円~ぐらいでしょうか。
リオ市内の1泊の宿泊費の平均は24011円となっていました。

部屋もきれいな物が多くまるでホテルの様に内装が整えられた部屋もあります。

http://www.airbnb.comより引用

http://www.airbnb.comより引用

 

 

http://www.airbnb.comより引用

http://www.airbnb.comより引用

 

個人の貸し手が多く日本よりも民泊が進んでいる印象です。

 

まとめ

リオオリンピックでの民泊利用は東京オリンピックでも見習いたいですね。すでに東京では1万室不足するといわれていますし、さすがにそこまでホテルを建てることはできないので一番現実的なのが民泊利用ですね。

東京オリンピックの公式サプライヤーになることをAirbnbも望んでいるようです。オリンピックの公式サプライヤーになると日本でも一気に利用が広がるかもしれませんね。

ブラジルと日本は地球の反対側ですが似ている状況が多いので、ブラジルでの民泊利用例はおおいに参考にすべきですね。

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