ホストが民泊施設やゲストハウスの物件探しで悩まれるのは、その場所で施設を維持していけるだけの収益をあげられるのかということだと思います。
そんな不安のお持ちの方は、物件周辺の収益に関するデータを提供してくれるサイトがありますので是非活用しましょう。
今回は、物件数、稼働率や平均宿泊料等のデータを提供してくれるAirbDatabankというサービスを紹介したいと思います。
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AirbDatabankとは
AirbDatabankはAirbnbサイトからクローリングによりデータを取得して集計、公開しているサイトです。
Airbnbサイト上の緯度経度情報をもとにエリアごとの情報を収集しているみたいです。
使い方は簡単で、市区町村ごとにデータが集計され公開されているので、対象の市区町村をクリックするだけです。
現在は、東京都、大阪府、京都府のみが区ごとのデータを見ることができます。
その他の都道府県については、都道府県ごとのデータになってしまいますが、今後対象エリア拡大とともに増えていくのではないかと思います。
運用動向業者・不動産業者に向けて法人専用の有料のエアビーデータバンクPro版も開発中とのことです。
有料版では、月次集計、エリア別の転貸収益ランキングなどの詳しい情報が提供されるようです。
AirbDatabankのデータの見方(渋谷区の場合)
Airbnbでの掲載物件数の多い渋谷区でのデータを見てみましょう。
以下が渋谷区のデータです。
渋谷区の物件数と宿泊料
全体で見ると、平成28年4月12日に渋谷区で掲載されている物件は、2010件あります。かなりの数ですね。
平日ですが、稼働率を見ると84%でかなり高いです。ホテル業界では稼働率85%で満室といわれますので、Airbnbの利用者がいかに多いかがわかります。
ただし、最近では東京、大阪のホテルはかつてない活況を迎えています。
ビジネスホテルの稼働率はなんと90%で、平均単価も上昇し、深夜のホテルでは外国人観光客が何十人も詰めかけている状態です。
なので、特別Airbnbだから稼働率が高いというわけではないようです。
AirbDatabankでは、収容人数(キャパ)ごとにデータを分けて提供してくれているのも特徴です。
渋谷区は外国人観光客にも人気の宿泊スポットのようで、稼働物件の平均宿泊料は12210円と高い方だと思います。
キャパ1人の宿泊料が18682円と異様に高いですが、次の稼働物件宿泊単価推移でみると特異値であることが分かります。
他のキャパの物件も少し値上がりの傾向が見られるので、何か東京で人気のイベントごとなどがあったのかもしれません。
渋谷区の稼働率推移
AirbDatabankでは、宿泊施設の稼働率の推移を見ることができます。
稼働率推移では、2週間前から約1カ月先の予約状況まで見ることができます。
1カ月先の予約でも2000件ある物件のうちの50%近くが予約で埋まっていることが分かります。
宿泊単価の推移をみてもほぼ、横ばい状態で安定しているので、物件数は多いですが、まだまだ市場は飽和状態とは言えないようです。
物件のデータを民泊に活用しよう
どんな商売でもそうですが「立地」というのはすごく大事です。
しかし、なかなか個人の力でマーケティングリサーチをするのは大変です。
AirbDatabankのようなサイトのデータを活用して、民泊施設の運営の参考にしてみてはいかがでしょうか。