円安や日本ブームによる旅行客の増加、Airbnbの登場で
民泊ビジネスが注目を集めています。
東京オリンピック開催による外国人の受け入れや空き家対策
として国も規制緩和を進めているところです。
最近でも国家戦略特区として大阪の一部の地域や東京都大田区で
一定の条件のもと民泊が認められました。
これからますます盛り上がりを見せていくであろう民泊ビジネス
ですが、実際始めるには何が必要でそのように始めるのかを解説します。
民泊ビジネスの形態
民泊ビジネスには。
- 自宅の空き部屋を旅行者に貸し出し一緒に過ごすシェアハウス型
- 長く自宅を開ける時に自宅を貸し出す賃貸オーナー型
- 空き家を簡易な宿として旅行者に貸し出すゲストハウス型
が主にあげられます。
シェアハウス型では一度にたくさんの人を泊めることはできないので
収益性は低いですが旅行者とのコミュニケーション等お金以外の部分
に価値を求める人に向いています。
副業として空き部屋を貸して収益を得ながら、日本人や外国人の旅行者
と情報交換をしたりと人との繋がりを得ることができます。
近年増えてきたのが賃貸で空き家や部屋を借りて、そこを旅行者へ
貸し出す賃貸オーナー型のビジネスです。
例えば賃貸で10万円の空き家を借りて、一泊4000円で
一日4人が泊まりに来ると20日ほど稼働できれば家賃や経費
を除いても15~20万円の収入になります。
ホテル一室を借りる費用に比べると、民泊の利用料はかなり安く
日本のホテルは高いので外国人旅行客にとってもありがたい存在です。
民泊の需要がある限りは、低コスト高利回りの新しいビジネスモデルです。
さらに規模を大きくしたのが空き家をリフォームして個室や
ドミトリーをつくりいわゆる「民宿」として旅行者に貸し出す
のがゲストハウス型です。
ゲストハウス型では多くの旅行者を受け入れることができ、
人を雇って多店舗展開することで大きな収益を得ることも可能です。
また他にもマンションを一棟買い上げて、企業と提携して海外からの
短期の研修生を受け入れる業態などもあります。
いずれにしても短期で安く泊まれる場所というのはニーズが高く
世界中が相手となる商売なので現在のところ予約でうまっている宿が多いです。
民泊ビジネスの始め方
物件を探す
まず物件がなければ部屋を貸し出すことはできません。
賃貸物件の場合大体転貸禁止の特約がついているので勝手に旅行者に
貸し出すことはできません。
またAirbnbを知っている大家さんも少なく説明しても許可を得るのは難しいでしょう。
所有している空き家を活用するかAirbnb向けの物件を見つけましょう。
ここが大事なポイントですが
大家さんから許可がもらえるAirbnb向けの物件というのは、
大手不動産や地場の不動産ではまず扱っていません。
狙うなら経営者が比較的若く(20代~30代)会社も新しい
不動産屋に行くとよいでしょう。
そういったところはAirbnbに積極的である可能性があり、物件を
持っている場合があります。
営業許可を取る(特区以外)
許可を取らずにAirbnbで継続的に部屋を貸し出す場合、現在の日本の法律では旅館業法に
抵触してしまいます。今のところグレーゾーンといわれていますが逮捕者などもでています。
安全に営業を行うならリフォームをして簡易宿所営業の許可は取っておいた方がいいでしょう。
国が設けた特区では滞在が7~10日以上で広さ25㎡以上、バストイレ・冷暖房完備なら
旅館業法適用除外となります。この申請については行政書士等の専門家に相談するのがいいでしょう。
特区は現在のところ東京都9区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、大田区、渋谷区)
と、千葉県成田市、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県です。
規制緩和で許可の要件が変わる可能性もあるので現在許可が取れなくてもあきらめず情報を集めておくとよいでしょう。
Airbnbに登録する
通常のビジネスでは集客が大変ですが民泊に関しては集客は簡単です。
Airbnbというサービスに登録すれば世界中からお客さんがやってきます。
もちろんシステムの使用料を払いますが貸し出す側が払う手数料は3%です。
驚くほど安い手数料で驚くほどの集客力のサービスです。
世界中で爆発的に普及したのも分かりますね。
以上で民泊ビジネスを始めることができます。
許可さえあれば驚くほど簡単ですよね。
従来の不動産投資よりも低コスト高利回りの新しいビジネスモデルです。
みなさんも始めてみてはいかがでしょうか?