比較.com株式会社が提供する複数の宿泊予約サイトを一元管理できる「TEMAIRAZU」(http://www.temairazu.com)が、中国の民泊仲介サイト最大手「自在客」とシステム連携を開始しました。
これにより中国系のサイトを通しての宿泊施設の登録も国内から手軽に行えるようになり、国内での勢力を拡大することになります。
掲載物件に関しては、旅館業法に基づく宿泊施設、または、特区による旅館業法適用除外施設のみ対応しているようです。
複数のサイトの宿泊施設を管理できる「TEMAIRAZU」
「TEMAIRAZU」とは複数の宿泊予約サイトの一元管理を行うことができる宿泊施設向けのネットワーク上のシステムです。
例えば、楽天トラベル、じゃらん.net、一休.comといった複数のサイトに物件を登録していて、楽天トラベルで予約が入るとその情報を他のサイトに反映させないとダブルブッキングになってしまう可能性があります。
「TEMAIRAZU」を利用すると、空き部屋の一元管理ができるので、業務効率が向上し、複数サイトから集客し、より多くの部屋数を宿泊客に提供することができます。
中国の民泊サイトで日本の宿泊施設を予約可能に
訪日外国人観光客の中で最も多いのが中国からの旅行者です。
民泊施設の運営者側としては、宿泊施設の稼働率を上げるためには中国人観光客からの予約は欠かせません。
中国の最大手の自在客と日本の管理システムが提携したということは、日本の物件がどんどん自在客に登録されることが予想されます。
Airbnbや自在客のように世界に向けてサービスを提供しているサイトと日本企業のように国内に絞って運営しようとしているサイトではスケールメリットが全然違うので日本企業は勝てないでしょうね。
また新しい分野で日本は出遅れてしまいました。
日本は新しい分野に関して法整備のスピードを上げていかないと世界からどんどん遅れをとっていくことになるでしょうね。
自在客に登録する物件数が爆発的に増えるということはない
今回の提携では、日本の旅行会社のサイトの基準に合わせたようで、物件に関して旅館業の許可を受けた施設や特区による旅館業法適用除外を受けた施設だけが対象になります。
未だに民泊施設の数は圧倒的に無許可の物件が多いです。
既にきちんと許可を取っている施設などは自在客に登録していることも多いですし、すぐに影響がでるということはないでしょう。
日本の旅館業法に関して規制緩和が進んだ時に、日本で自在客は今回の提携を生かして大きな影響力を持つようになるのではないでしょうか。