民泊は近隣トラブルにより迷惑行為のような印象を持つ方もおられると思います。
これは大変残念なことでAirbnbの理念というものをよく理解していないホストやゲストが引き起こした問題です。
民泊を始めようと思っている方や、民泊に偏見を持っている方に
はぜひこの記事を読んで下さい。
そのあとにもう一度、民泊を判断してもらいたいと思います。
Contents
Airbnbのミッション
Airbnbは2008年8月に、ジョー・ゲビア、ブライアン・チェスキー、ネイサン・ブレチャージクの3人の共同創設者によって設立されました。
彼らの信念は人々が世界をより身近に感じられるように、世界中の人々を繋げていくことです。
世界中のどこに行ってもその場所があたかも自分のホームグラウンドの様に馴染めるようにすることを理想としています。
共同創業者のブライアン・チェスキーは次のような体験を語っています。
2012年に、Airbnbで自宅を提供するホストの1人、セバスチャンと会いました。私達は実際に各地のホストと会って話を聞いています。ロンドン北部に住む50代後半の男性です。彼は言いました、「ブライアン。君がウェブサイトで使わない言葉があるね」。
私は、「どんな言葉でしょうか?」と聞きました。「友情、フレンドシップだよ。これについて少し話をしたいんだ」と彼は言いました。
彼の話はこうです。そのミーティングの6ヶ月前に彼の家の前で暴動が起こり、彼はとても不安な思いをしたそうです。翌日彼の母親が大丈夫? と電話をしてきたそうです。彼は大丈夫だよ、母さんと言いました。
家は無事なの? と彼の母親。家も無事だよ、と彼は言いました。ここからが面白いんです。暴動が起きてから、母親が電話してくるまでを時間にすると約24時間。その24時間の間で彼がAirbnbを通じて過去に受け入れた7人の宿泊客から電話があったそうです、「大丈夫? 無事ですか?」と。
彼の母親より先に、過去に彼の家に滞在した宿泊客、しかも7人から連絡があったんだぞ。これがどういうことかよく考えてみるんだ、と彼は言いました。
世界中の人々がAirbnbを通じて自分と異なる背景や文化を持つ人と交流し、新しい価値観を学び、人として成長することで、多様性を理解しあえる人を増やし、平和な世界を創る。
そうすることで、世界中から知らない人をなくしていこうとしています。
Airbnbのようなサービスは世界にいくつもありましたが、きちんとした信念をもったAirbnbが世界へと広がっていきました。
Airbnbのホストはビジネスパートナー
Airbnbには様々な考えを持ったホストがいます。自宅を貸してお金を稼ぐことが出来ることだけに魅力を感じる人がいたのも事実です。
実際日本でも民泊に対して、お金を稼ぐことだけの目的で行っている方もいます。
この考えはAirbnbの文化とはマッチするとは言い難く、実際に文化にマッチしないホストが問題を起こしています。
Airbnbでは、ホストをビジネスパートナーと捉え、Airbnbの原則やミッション、価値観を共有してもらいたいと考えています。
現在では「スーパー・ホスト・プログラム」という研修を用意して、研修を受けたホストには、宿泊客を優先的に紹介しています。
また、ホストを集めて集会を行い、ここでもAirbnbの目指すところを話して理解してもらうよう努めています。
Airbnbの諸問題に対する対策
Airbnbは人の家に泊まっては危険ではないことや、その土地の為に役立っていることを政府や人々に理解してもらうために、安全と信頼のレベルを世界トップクラスにしておく必要があります。
文化や言葉の違いにより、お互いを理解できずに問題に発展したり、街のルールや法律の問題を意識したり、きちんと検索でユーザーが最高の宿泊体験を得られるよう日夜努力しています。
ホストの側もAirbnbの理念というもの意識して運営していく必要がありますね。
民泊に対する考え方について
民泊に対して賛否両論あることは当然だと思います。
ただ何も民泊のことについて知らずに反対するのと、知っていて反対するのではまるでその意味は違います。
情報が洪水のように溢れる社会できちんと自分の頭で判断するということは難しい状況です。
民泊は簡単に始められる副業だとか、民泊は儲かるといった側面だけで捉えてほしくはありません。
民泊を始めようと思っている方や、民泊なんてとんでもないと思っている方には、それが社会的にどんな意義をもち、どんな影響を与えていくのかきちんと考えてほしいと思います。