世界最大手の民泊仲介サイトを運営するAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ)は、2016年7月12日、Airbnb For Businessプログラムについて旅館管理会社大手3社、American Express GBT、BCD、Carlson Wagonlit Travelとの提携発表しました。
今回の提携により法人旅行分野でも民泊の利用が推進されていくものと思われます。
Airbnbの法人出張マネジメント「Airbnb For Business」について紹介したいと思います。
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「Airbnb For Buisiness」とは
「Airbnb for Business」は出張や社員旅行に民泊を利用するシステムです。出張先でも自宅同然の快適な環境を手に入れることができる画期的なサービスであるといえます。
出張の際に選べる物件はAirbnbの登録物件の中からオフィス周辺でもレストランの側でも街のあらゆるエリアで宿を取ることができます
もちろんビジネスに必要なWiFi環境を完備しています。キッチン、洗濯機等の暮らしの必需品がそろっている家を借りるので出張中でも自宅と同じような生活スタイルを取ることができます。
出張には外食代や駐車料金がかさみます。キッチンや駐車場付きの家に泊まれば経費削減になることも売りになっているようです。
出張以外にも、会議やオフサイト合宿、社員旅行などにも利用でき、Airbnb側で経費精算が簡単にできるほか、最初から会社の支払いで宿泊料金を自動的に精算することもできます。
提携によってできるようになること
今回の提携によって「Airbnb for Business」では提携先ごとに次のようなことが可能になります。
American Express GBT
- Airbnb for Businessは、American Express Global Business Travelのお客様向けの優先サプライヤーとして組み込まれます。出張者は宿泊施設をAirbnbで予約でき、出張担当マネージャーは出張者の安全とセキュリティを向上できるようになります。
- プログラムの第1段階では、GBTがお客様にAirbnbを紹介した後は、各旅行者は企業メールアドレスを使ってAirbnb.comで宿泊施設を直接予約できるようになります。
BCD
- BCD TravelはAirbnb for Businessと共同で、セキュリティとリスク管理のためのデータが豊富な新サービスを法人旅行顧客向けに提供する準備を進めています。このサービスを利用することで、Airbnbリスティングを予約した出張者の所在地と出張パターンを追跡できるようになります。
- Airbnbのデータは、BCD Travel独自のビジネス・インテリジェンスおよびセキュリティ・ソリューションDecisionSource©に組み込まれます。顧客は、地図と詳細なレポートを対話形式でリアルタイムに表示でき、出張旅程にAirbnbの宿泊施設の予約を表示し管理することができます。
Carlson Wagonlit Travel
- 提供サービスにAirbnb for Businessが追加されることで、CWTの法人旅行担当マネージャーは、より多くのオプションと一層の柔軟性、高度にカスタマイズされた旅行プランを出張者に提供できるようになります。CWTには、すでに50万件近いホテルが紹介されていますが、Airbnb for Businessが追加されることで、その数は倍になります。
- CWT Solutions Groupが行った調査によると、出張者のAirbnb宿泊施設の平均滞在日数は、従来型ホテルでの滞在期間の約2倍の7泊です。さらに、この調査では、適切な状況でAirbnbを利用した場合、企業は最大37%の出張コストを削減できることも判明しています。
まとめ
日本でも既に出張でAirbnbを利用している方は意外といます。ビジネスホテルよりも安価で自分の家のようにくつろげるという点や、ビジネスホテルが満室で泊まれない時に宿泊場所が確保できる点で一部のビジネスマンからは人気があるようです。
Airbnbが海外の大手旅行管理会社と提携したことでこれからビジネスの世界にも民泊が広まっていくでしょう。
色々出張の宿泊場所の選択肢が増えるのは会社側、利用者側にも利点があるので日本でもこうしたビジネス展開がされるといいですね。