サイトコントローラーというものをご存じですか？
ゲストハウスやホテル・旅館を経営されている方はご存じだと思いますが、今は宿泊客のネット集客には外せない存在になっています。
今回は国内のおすすめのサイトコントローラーの紹介をしたいと思います。
Contents
サイトコントローラーとは？
ゲストハウスの集客に欠かせないのがネット集客です。今はほとんどの施設の予約の7割ほどがAirbnbやBooking.comといった大手予約サイトからのものとなっています。
旅行客からすれば希望の条件を入力しさえすれば複数の宿泊施設を比較して自分の一番気に入った施設を予約できるのですからそちらに人が集まるのも当然の話しです。
ゲストハウスなどを始める際には、自社のホームページを出すよりもまず大手サイトへの登録が先決です。
しかし、宿泊施設の予約サイトは数が多く登録数が増えてくると部屋の在庫管理が非常に複雑になっていきます。
宿として一番怖いのはダブルブッキングの事故ですね。
こうした事故を防ぎ、システムを使って複数サイトの在庫管理を一括でおこなってくれるのがサイトコントローラーです。
サイトコントローラーでは以下のことができるようになります。
- 24時間体制の在庫・料金管理
- 料金ランク設定
- 予約管理
- 販売状況の分析
ただし、システム上販売状況の確認がリアルタイムで行われるわけではないので１００％ダブルブッキングが防げるというわけではないことに注意が必要です。
主要なサイトコントローラー
TEMAIRAZU
URL: http://www.temairazu.com/
2002年オンライン宿泊予約が始まってすぐに登場したサイトコントローラーです。現在ではＡＳＰ型の新型予約サイトコントローラーとなっており、インターネットが接続する環境であればどこでも予約管理ができます。
世界最大の宿泊予約サービス「Booking.com」の推奨サイトコントローラーに選ばれています。
国内宿泊サイトはもちろん、自社宿泊予約システムや海外宿泊予約サイト・ホールセラーとの連携も多数対応。
2016年10月現在63の宿泊予約サイトと23の自社ホームページ用宿泊予約システムと連携しています。
導入費用： 30,000円
月間手数料： 宿泊予約状況による
主な対応サイト
[国内] 楽天トラベル、じゃらん.net、るるぶトラベル、一休com、Yahoo!トラベル、ANA、JALPAK、Ｔ-TRAVEL、 [海外] Booking.com、agoda、Hostelworld、自在客、トリップアドバイザー
TL-リンカーン
URL: http://www.seanuts.co.jp/lincoln/01.html
株式会社シ―ナッツが提供するサイトコントローラーで国内最大手のサイトローラーです。
リアルエージェントとネットエージェントからの通知を受けて在庫管理を行っていく場合に優れているシステムで旅行会社との連携に優れています。
どちらかというと国内旅行者を集める大規模なホテル・旅館向けのシステムといえると思います。
導入費用： 100,000円
月額利用料： 30000円～（ネット機能限定版・旅行会社機能限定版は15,000円～）
主な対応サイト
[国内] 楽天トラベル、じゃらん.net、るるぶトラベル、一休.com、ＡＮＡ、Yahoo!トラベル [海外] Agoda, Booking.com、Benefit Station
ねっぱん！
URL: http://neppan.com/
もともと「らくじゃん」というサイトコントローラーを開発していたクリップス社が新たにクラウド型サービスとしてリリースしたのが「ねっぱん！」です。
楽天トラベルに参画している施設には初期費用・利用料完全無料なのが一番の特徴ですね。
月額の利用料がかからないことから小規模な施設の運営に向いています。
またクラウド型なのでインターネットにつながる環境さえあればいつでもどこでも予約状況を確認できます。
対応サイトも年々増え続けており、ぐうたび北海道、たびらい、ちゅらとくといった地域限定の宿泊予約サイトにも対応しています。
初期費用：無料
月額利用料：無料
主な対応サイト
[国内] 楽天トラベル、じゃらん.net、るるぶトラベル、一休.com、Yahoo!トラベル、HIS、ANA、JALPAK、T-TRAVEL [海外] Agoda、Booking.com、Expedia、Hostelworld
イージーサイトコントローラー
URL: http://www.ezsitecontroller.jp/
イージーサイトコントローラー海外サイトとの連携に強くインバウンド需要に向いたサイトコントローラーです。
他のサイトコントローラーがカバーしていない「HostelBookers」や「HostelsClub」といった予約サイトでも使うことができます。
１サイト20,000円で海外予約サイトへの施設紹介ページ制作、部屋タイプ設定、料金タイプ設定を代行してもらえます。
どちらかというと海外サイト向けのサイトコントローラーで国内サイトへの対応は少ないです。
初期費用：30,000円
月間利用料：5000円
対応サイト
[国内] 楽天トラベル、じゃらん.net、るるぶトラベル [海外] Agoda、Booking.com、Expedia、Orbitz、Hostelworld、HostelBookers、HostelsClub
らく通
URL: http://www.raku-2.jp/index.html
JRグループが開発したサイトコントローラーで旅行会社と予約サイトの予約・在庫を一画面で確認できます。
らく通は旅館・ホテル向きのサイトコントローラーです。対応サイトも旅行会社系の宿泊予約サイトに強いですね。
シェアに関しては同様のサイトコントローラーであるTL-リンカーンに劣りますが、ＪＲグループの信頼感から導入しているホテルなどもあります。
初期費用：キャンペーンにより無料
月額利用料：お問い合わせ
対応サイト
[国内] 楽天トラベル、じゃらん.net、るるぶトラベル、Yahoo!トラベル、一休.com、ANA,JALPAK [海外] Booking.com、Agoda、Expedia、ORBITZ、Ctrip
その他の国内サイトコントローラー
宿帳くんフロンティア
URL: http://frontier.smijp.com/index.html
かくさん
URL: http://www.liberty-web.co.jp/kakusan/kakusan.html
女将さん
URL: http://www.libnet.co.jp/tourism/pms/
ゲストハウス、民泊向けのおすすめは？
ゲストハウス・民泊向けには個人的に「手間いらず」と「ねっぱん！」をおすすめしています。
国内・海外に対応サイトが多く、操作性にも定評にある「手間いらず」がまずおすすめですね。
これからゲストハウス、民泊両方についても国内需要はあがってくるとみているので、インバウンド以外の対策も大事になってきます。
そういった点では「手間いらず」が一番活用しやすいのではないかと思います。
費用面でいうと「ねっぱん！」がおすすめですね。
楽天トラベルに参画しておけば昨日制限はありますが完全無料で使えることは大きな魅力です。一部屋での運用などの小さな施設でも費用を気にせず使えるので活用の幅は広いと思います。