神奈川の黒岩知事は9月13日に外国人観光客の受け入れ対策としての「民泊」について活用進めていく方針を表明しました。
民泊に対して横浜市や川崎市は市長に許可権限があり、市長は慎重な姿勢を取っていますが、神奈川の観光都市である鎌倉市は許可権所が県知事であるため特区民泊の活用の可能性が大きく広がってきました。
今回は鎌倉での特区民泊の活用の可能性を書いてみたいと思います。
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民泊に積極的な神奈川県知事
黒岩知事は
国家戦略特区による民泊は有効性がある。可能な地域から特区の活用を進めていく。
民泊が広がる状況が整う。制度の円滑な運営に向け着実に取り組む
と述べています。
知事が特区民泊を解禁すれば、
- 横浜市
- 川崎市
- 藤沢市
- 横須賀市
- 相模原市
以外の神奈川県内の市町村は全て特区民泊が解禁されることになります。
特区民泊の恩恵を受けるのは間違いなく鎌倉市!
中でも民泊としての需要が高いのは「鎌倉市」でしょう。
近年、鎌倉市は目に見えて外国人観光客の数が増えましたし、建物の建築規制から巨大なホテルが建てられないので宿泊施設は慢性的に不足している地域です。
鎌倉の大仏、夏の由比ガ浜海岸、ドラマの舞台に多数登場、鶴岡八幡宮、銭洗弁天、長谷寺、建長寺、円覚寺など有名な観光資源が豊富にあり、修学旅行で訪れる学生も多いです。
路面電車の江ノ電にのれば2020年にオリンピック競技が開催される江の島もすぐに行くことができますね。
特区民泊が解禁された場合には物件の選択の幅がかなり広がります。鎌倉市の民泊の許可を東京ほど厳しい基準ではないですが、特区民泊では用途変更が不要となるので、いままでリフォーム費用の面で活用できなかった大きな物件で運営ができるようになります。
鎌倉市の現在の民泊の状況
ここ最近、簡易宿所営業の許可を取得して運営するゲストハウスが目に見えて増えました。特に海側の由比ガ浜通近辺ではドミトリー形式のゲストハウスが多く建っています。
繁忙期ではほぼ満室の状況ですが、ゲストハウスは供給がやや増えてきている印象があります。
反対に許可を取っての個室貸しのような施設はまだまだ少なく、特区民泊が解禁されれば大きなチャンスとなると思います。ただし、民泊の場合どこにでもいえることだとは思いますが、物件の差別化や充実したおもてなしは必要となります。
鎌倉で一番大変なのが物件探しです。基本的に土地を古くからの地主の方から買うのは難しく、需要が多く供給が少ない状況なので駅前などの土地・建物の価格、賃料はものすごく高いです。
簡易宿所営業の許可を視野に入れると極端に物件が少なく価格も高額になるものが多いですが、特区民泊の場合はかなり選択肢が広がるので、安い物件も民泊へ転用できると思います。
まとめ
神奈川県知事が特区民泊を活用するという表明をしていますので特区民泊ができるようになることは確定していると思います。
条例が制定されてからでは物件探しはおそらく遅いと思いますので、早めに物件のチェックはしておいた方がいいでしょうね。