2016年に日本を訪れた外国人旅行者の数2403万人余りと国土交通省から発表がありました。
2015年の1973万人7千人を超えて過去最高を更新しました。
去年から21.8%も増えています。2012年には836万人でしたから恐ろしい伸び方ですね。
宿泊需要はどんどん伸び続けています。
2020年に年間4000万人の訪日外国人旅行者を受け入れるという政府目標も現実味を帯びてきました。
2016年の訪日観光客のデータをもとにどこの国からの観光客が多いかを調べましたので、ゲストハウスや民泊運営の参考にしてみてください。
Contents
訪日外国人が増えた理由
1.東南アジア諸国の経済発展
訪日観光客が増えている理由してまず挙げられるのが東南アジア諸国の経済の発展です。
中でも特に伸びているのは東南アジア諸国です。
国 | 伸率(2015年比) |
マレーシア | 29.7% |
インドネシア | 30.9% |
フィリピン | 30.0% |
ベトナム | 26.1% |
以前から東南アジア諸国の訪日外国人は平均よりも高い伸びを示していて、それが2016年も継続しています。
ASEAN(東南アジア諸国連合)の貿易統計が以下の表です。
2000年頃から急激に右肩上がりになっているのが分かると思います。
国別のGDP成長率を見ても4~8%と高い成長率を記録しています。
経済の発展から東南アジア諸国の人々の収入が増え、日本の海外旅行者の増加につながっています。
2.交通網の整備
訪日観光客が増えた原因として日本へ来る交通網が整備されたことが挙げられます。
アジア各国との間で航空路線を増やしたほか、クルーズ船の活用で訪日観光客を誘致しています。
2012年8月に日中間でオープンスカイに合意し、羽田の発着枠の拡大を行ないました。
また国土交通省では「観光立国に向けたアクション・プログラム」に基づいて、クルーズ船による訪日観光客の受け入れを官民一体となって行っています。
クルーズ船で入国した外国人は2013年には約17.4万人でしたが、2015年には約111.6万人まで増えています。
2015年の外国船社が運航するクルーズ船の寄稿階数は
第1位 博多港 245回
第2位 長崎港 128回
第3位 那覇港 105回
となっており、主に九州・沖縄方面の訪日外国人旅行者の増加に寄与しています。
3.ビザ発給要件の緩和
中国人に対するビザの要件が緩和が訪日観光客が大きく増えたことにつながっています。
これまで中国人観光客は、年収25万人民元(約420万円)以上で、初回に沖縄県又は福島県、宮城県、岩手県のいずれかに1泊以上宿泊をしないと数次ビザ(そのビザが有効である間何度でも出入国できることを許可するビザ)を取得することができませんでした。
しかし、ビザの要件緩和により年収25万人民元未満の場合でも過去3年の間に日本への入国履歴があれば数次ビザの取得が可能となったほか、年収25万元以上の人については宿泊がどの地域であっても数次ビザが発行されることが認められました。
この緩和によって日本に入国歴がある人であれば数次ビザの申請が可能になりました。
数次ビザが発行されれば有効期間中は日本に自由に来ることができるので、多くの人が気軽に日本旅行を楽しめるようになりました。
まとめ
2020年に向けて政府はビジットジャパンという政策で訪日旅行者を積極的に誘致しています。
国策ですので今後もまだまだ訪日外国人旅行者は増え続けるでしょう。
日本の外国人旅行者受入数の数字は世界で16位、アジアの中でも5位です。マレーシアや香港よりも少ない数字です。
まだまだ伸びる余地はたっぷりとあります。
受け入れ態勢もきっちりと日本で整えていかないといけないですね。