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ホテル不足に悩む藤沢市は小規模宿泊施設への助成を検討した方がいい。

私の地元神奈川県の藤沢市では、市内のホテルが客でいっぱいなのに新たなホテル進出がなく行政が悩んでいます。

藤沢市では一定規模のホテルに対して、固定資産税の5~7年間免除、雇用に対して、1人あたり100~225万円の助成金の施策を実施していますがなかなかホテル誘致が進みません。

2020年には東京オリンピックのセーリング会場として指定されていますが、「ホテル不足」は藤沢の弱点と呼ばれています。

 

藤沢ではホテル不足が深刻化

藤沢市が昨年行った宿泊施設の稼働率調査では、回答のあった11施設で78%となっています。

観光庁の統計では宿泊施設の稼働率の全国平均が60.3%です。

なかなか高い数値といえるのではないでしょうか。

藤沢のホテル不足はニュースなどでも取り上げられています。

参考記事:ホテル足りない税免除の誘致策(朝日新聞DIGITAL)

 

2014年には藤沢で最大の会議場を有していた藤沢グランドホテルが老朽化を原因として閉館しています。

同ホテルは年間宿泊者数は約3万人あり、ホテルの経営面についても問題はなく、営業を続けたかったと運営会社も述べていた中での閉館でした。

現在は建物が解体されて駐車場となっています。

市ではホテル誘致にかなり積極的になっていますがなかなか誘致が進んでいない状況です。

今後ますます観光客が増えて行くことが予想されているのに対し、宿泊施設がないため困っている状況なのです。

 

現在の誘致対象は多目的ホールを備えた中規模以上のホテル

藤沢のホテルの企業立地支援策は以下のようなものです。

またホテルの雇用についてもかなりの額の助成金が用意されています。

 

しかし、このような制度を準備してもなかなか中規模以上のホテルの誘致を進みません。

実際に市では補助金の予算が余ってしまっている状況です。

それであるならば、40室以上のホテルに限定せず、小規模な旅館やゲストハウスにまで適用を広げてみてはどうかと思います。

観光客に人気の高い江ノ電沿線や湘南海岸沿いでは大規模な土地が余っていないので、小規模な施設を数多く作る方が現実的です。

東海道五十三次の藤沢宿のような街並みでいいと思います。私が子供の頃には宿場町の街並みが残っていましたが、今ではすっかりなくなってしまいました。

ああいった風情のある街並みを海外や県外からくる観光客に楽しんでもらえればうれしいです。

実際に藤沢に住んでいる人達はフレンドリーな人が多いので、小規模宿泊施設で地元の人との交流を楽しんでもらった方が街が栄えていくのではないでしょうか。

 

ホテル不足の藤沢で宿泊施設つくってみませんか?

江ノ島の海岸沿いではAirbnbの登録物件が少し増えてきました。

最低限、旅館業の許可を取るか、新法の制度に合わせてきちんと合法的に運営をしてもらいたいと思いますが、どんどん宿泊施設ができて藤沢の魅力を皆さんに知ってもらいたいですね。

藤沢には、江ノ電でのんびり路面電車の旅が楽しめたり、サーフィンを始めとするマリンスポーツが楽しめたり、湘南名物で人気のシラス丼を食べたり、海沿いのお洒落なカフェで休んだり、驚くほどゆるくもやっとした店を楽しんだりと一日だけでは語りつくせない魅力があります。

ぜひ行政は小規模な宿泊施設についても支援していってほしいですね。

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