神奈川県には横浜、鎌倉、湘南等、外国人に人気の観光都市があり、神奈川県内で民泊施設の運営を希望する方が増えています。
神奈川県は客室稼働率が東京、大阪についで全国第3位の都市(観光庁発表)であり、京都よりも高い数字なのですが、あまり認知されていませんね。
当事務所の所在地も神奈川県です。神奈川県の民泊に関する情報は日々入ってきておりますので、民泊を始めてみたい人向けに色々情報をお伝えしたいと思います。
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湘南・鎌倉での宿泊施設不足
神奈川県は2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2019年のラグビーワールドカップの競技開催都市となっています。
また、鎌倉、江の島などの有名観光スポットがあり、アニメ「スラムダンク」のオープニングテーマの舞台となった七里ガ浜や鎌倉高校前にも大勢の中国人の方が訪れています。
このように湘南・鎌倉地域は観光スポットが豊富にあるのですが宿泊施設はほとんどありません。鎌倉市では条例により大きなホテルが建てられないですし、江の島付近でもラブホテル以外のホテルは大小あわせても十数か所ぐらいではないでしょうか。もしかすると10か所ないかもしれません。
江の島付近の海水浴場の人では222万人(平成27年度 藤沢市発表)もいるにも関わらずこのホテル数ですからほとんどの観光客は日帰り旅行になってしまいます。藤沢市として観光資源を生かし切れていない状況ですね。
その中で民泊を活用した宿泊施設が最近増えてきています。実際にきちんと旅館業の許可を取得しているかどうかはわかりませんが、江の島・鎌倉付近のAirbnbでの登録物件数を見ると1年前より明らかに増えました。
実際江の島・鎌倉付近で手軽に泊まれる宿はほとんどないので観光客にも好評のようです。
湘南・鎌倉ではフロント設置が必要
神奈川県の条例ではフロント設置が求められています。
鎌倉市から民泊施設を簡易宿所として営業するためにはフロントを設置してくださいと言われます。これは2016年4月にフロント設置の要件が緩和されても同様の取り扱いとなっています。他の市町村もほぼ同様の取り扱いです。
現状ワンルームマンションを旅館業法上の簡易宿所として運用していくのは相当特殊な構造でない限り難しいでしょう。
ただし神奈川県は東京都とは違い民泊解禁に向けて積極的で、条例改正の動きがあります。その中でもフロント設置要件の緩和は行っていく予定とのことなので、いずれフロント不要で宿泊施設の運営を行なえるようになるでしょう。
政府案での民泊解禁で旅館業許可不要のものが最近発表されましたが、営業日数の制限が付きそうなので、民泊の運営としてはあまりおすすめできません。
実際宿泊施設不足で、客室稼働率も高い神奈川県で営業日数制限をつけて運営をするメリットはほとんどありません。
神奈川県条例改正への動き
神奈川県は、空き家やマンションの空き部屋などを民泊施設として活用することを一定の条件のもとで認める条例の制定を目指しています。
国家戦略特区の仕組みを利用する方針で「民泊」を認める条件として安全性を確保するために自治体が必要に応じて部屋に立ち入り調査を行うことや、不特定多数の人が出入りしないよう利用者を一定期間以上宿泊する客に限ることなどを検討するようです。
今後は神奈川県での民泊運営もやりやすくなっていくと思います。
まとめ
湘南・鎌倉地域では海外観光客の増加とともに宿泊施設が不足している状況なので、民泊運営を始めるにはいいのではないかと思います。
また湘南・鎌倉は海や山の自然の魅力にあふれ、住んでいる人たちもすごくいい人達ばかりです。
是非いろんな人に湘南・鎌倉に来て頂きたいので、弊所でも民泊運営に色々協力していきたいと思います。