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渋谷区で旅館業許可の障害となっていた「ラブホテル建築規制条例」がオリンピックに向け10月1日より緩和!

   

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渋谷区はゲストハウス・民泊需要が非常に多い地域ですが、旅館業許可を取得して運営しているゲストハウスの数は極端に少ない地域です。

これは「ラブホテル建築規制条例」という渋谷区独自の条例が関係しています。

なかなかこの条例に阻まれて旅館業許可を取得することが難しい状況でしたが、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を前にホテルの客室数が不足しているため緩和されることになりました。

今回は渋谷区の「ラブホテル建築規制条例」の規制緩和について書いてみたいと思います。

 

「ラブホテル建築規制条例」とは?

渋谷区では、繁華街を中心に性風俗関連の営業が増加し、少女などが性犯罪の被害者となっていました。これらの犯罪の温床となる恐れのあるラブホテルの新たな建築を規制することにより、安全な生活環境と教育環境の向上を目的に10年ほど前に制定されたのが「ラブホテル建築規制条例」です。

私の若い頃は渋谷はかなり荒れていて、こうした条例ができた背景にも納得がいきます。センター街は今行ってみると変わったなーという感じがします。昔は争い事が多く、赤いベレー帽をかぶったガーディアンエンジェルスなんていう私的な団体が勝手に街の警備にあたるなんて光景もありました。今の若い人がみたら衝撃をうけると思います。

この条例ではラブホテルの建設を食い止めるために制定されましたが、規制をあまりにも強くしたため一般のホテルの建設も困難になってしまいました。

具体的には以下のものが一つでも欠けると全てラブホテルとして扱われてしまいます。

  • 外部からフロント及びロビーを見通すことができ、営業時間中に自由に出入りすることができる玄関が1階にある
  • 1階にフロント
  • 1階に自由にりようすることができるロビー、応接室、談話室等の施設
  • 1階又は2階に食堂、レストラン又は喫茶室及びこれらに付随する厨房、配膳室等の施設
  • 1階又は2階に会議、催物、宴会等に使用することのできる会議室、集会室、大広間等の施設
  • 帳場、フロント等から各客室に通じる共用の廊下、階段、エレベーター等の施設で、宿泊又は休憩のために客室をりようする者が通常しようする構造
  • ユニットバスを備えた18㎡以下の一人部屋の床面積の合計が全客室の床面積の合計の3分の1以上である構造
  • 総客室の5分の1以下のダブルベッド(幅1.4m以上のもの)を備えた構造
  • 客室の外部に面する窓ガラスが透明ガラスであり自然光を遮断するフィルム等が貼りつけられていない構造
  • 客の性的感情を刺激しない清楚な内装、照明、装置、装飾品等の内部設備
  • 青少年の健全育成及び附近の住民の生活環境を損なわない素朴な外観

渋谷区でホテル等を建築する場合には、事前に区長に対して同意申請書を提出し、同意を得ることが必要です。上記の条件を一つでも満たしていない場合にはラブホテルとして扱われ、建築をすることができません。

結果かなりの設備を用意しなければ旅館業の許可を取得することができないのです。

 

条例の改正でラブホテルの定義が変わります

今回の緩和ではラブホテルとして扱われる範囲が狭くなりました。
別表第1と別表第2に分けて、別表第1にはラブホテルの施設について、別表第2には設備要件が定められています。別表第1のいずれかに当てはまるもの、又は別表第2の設備が一つでも欠けるものはラブホテルとして扱われることになります。

 

別表第1に定められる施設とは

  • 休憩料金の表示がある
  • 目隠しなど出入りする人を見えにくくする設備がある
  • 機械で部屋を選んで、従業員と会わずに客室に入ることができる
  • 料金の支払いを従業員と会わずに支払う
  • 車庫が客室に接続している構造
  • 車庫が客室に近いモーテルのような構造

このような施設はラブホテルとして扱われます。

 

別表第2に定められる施設

こちらも条件が緩和されています。主な改正点は以下のものです。

  • 外部からフロント、ロビーを見通すことができなくてもよい
  • フロント、食堂、会議室などの配置階の要件を削除
  • ダブルベッドの数からダブルベッドを備えた客室の数に要件が変更
  • ユニットバスの部屋、ダブルベッドの部屋の要件に関しては総客室100以上であれば適用なし
  • ガラスフィルムに関しては要件緩和が可能

細かい要件の緩和については渋谷区の条例のページをご覧下さい。

 

条例改正しても民泊やゲストハウスがやりやすくなるわけではなさそう

今回の改正によって恩恵を受けるのは一般のホテルの建築と考えてよさそうです。

民泊施設・ゲストハウスに関して障害となるのは、食堂の設置、会議室の設置、ユニットバスを設けた一人部屋の客室数あたりになります。この点に関しては特に改正がなく、緩和されるとしても客室数が100以上必要であったり配置階の削除があるだけです。

外部からフロント及びロビーを見通す構造が求められなくなった点についてはやりやすくなるかもしれません。

 

渋谷区での運営はまだまだ難しい

渋谷区の旅館業許可申請では事前に区長の同意が必要であったり、敷地の周囲200m以内の住民に対して説明会の開催が必要であったりと他の区よりも厳しい条件になっています。

渋谷区でのホテル需要は多く民泊施設運営を考える方も多いですが、許可取得にはかなりの費用がかかります。そのため無許可の施設が多いのが現状です。

渋谷区では宿泊施設不足に対してホテル建設で対処しようという考えのように思われますね。

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